弱視ってなあに?
 
全く見えないわけではないけれど、眼鏡やコンタクトレンズを使っても、十分な視力が得られないことを、「弱視」といいます。
また、視力は正常でも、視野が極端に狭い場合など、視力以外の視覚障害の著しい場合も弱視に含まれます。
視力が弱いだけでなく、視野が狭かったり、目が揺れて見たいものに定まるのに時間がかかったり、明るいところではまぶしくて見えなかったり、暗いところで見えなくなったり、色がわからなかったり・・・・・と、ひとくちに弱視といっても、人によってその見え方は様々です。
視覚に障害を持つ人の大半は「弱視」なのです。視覚障害で身体障害者手帳を持っている人のうち、2級〜6級のひとは約6割で、弱視です。
それから、身障手帳の基準に該当しなくても、自動車運転免許が取れないなど、社会生活に不便を感じている人も、弱視といえるでしょう。
 
<参考>「私の見え方紹介カード」(弱問研 編)、その他
 
 

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こんな時、ちょっと困ることも・・・・

弱視者の見え方は人それぞれ。でも、一般に、こういうときにちょっと戸惑いを感じるのでは、と思います。
 

・人の顔の特徴や、表情が読みとれないことが多いのです。 道ですれ違っても、知り合いだと気づかなかったり、目で合図されてもわからないことがあります。
 あなたの方から声を出してあいさつしてくださると、嬉しく思います。

・駅やバス停で、時刻表や運賃表、行き先表示が見えないことが多いのです。
 車掌さん、運転手さん、駅員さん、いつも親切に教えてくださって、ありがとうございます。
 近くのあなたに、列車の時間や運賃をおたずねしたときは、教えてくださると嬉しいです。
 また、新しく駅を作るとき、改装するときは、大きく見やすい表示でお願いします。

・道を歩いているときは、点字ブロックを頼りにしていることが多いです。
でも、さわってわかるでこぼこだけではなく、点字ブロックの色を見ています。
歩道の色とあまり変わらないような点字ブロックではわかりにくいです。
同じ様に、段差の所に滑り止めや違う色のラインが何もないような階段は、特に下りの時、足を踏み外しそうで怖いのです。
また、特に視野の狭い人は、歩道に出ている低い位置にある看板、放置自転車、車止めのくいなどにつまずきやすいです。また、ガラスの自動ドアや仕切り板、大きな窓などに気づかないでぶつかってしまうこともあります。

 
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こんな便利グッズを使っています
 

弱視者は、眼鏡やコンタクトの他に、こんなものを使っているんです。

ルーペ

みなさんもよくご存じの、小さな文字を読むときに使う拡大鏡です。
弱視者は「虫めがね」のようなものでは倍率が低くて(2〜3倍)間に合わないことが多く、5倍から20倍程度のものを使っている人が多いようです。卓上のもの、手に持って使うもの、ライト付きなど、種類は様々です。
便利ですが、倍率が高くなるほど視野が狭く、暗くなり、文字を読むのに時間がかかってしまいます。また、大変疲れます。
単眼鏡
 
小型の望遠鏡のようなものです。中にはルーペ機能を持ったものもあります。
信号、運賃表、時刻表、黒板、案内板、電車やバスの行き先など、比較的遠くにあるものを見るときに使います。
ルーペとおなじように、視野が狭いので、目的のものを見つけるのに時間がかかります。
弱視眼鏡
 
ルーペや単眼鏡を眼鏡の枠に組み込んだものです。
両手が使えるので、手芸や事務仕事、パソコンの操作など、両手を使う作業に適しています。
ただし、専門医の処方がないと買えない、高価である、自分にあったものがあると限らないなど、気軽に使える道具ではありません。
私はまだ実物は見たことがないのですが、何しろ重たそうで、鼻に負担がかかりそうですね。
拡大読書機
 
本や書類などを、テレビ画面に拡大して映す装置です。
読みたいものを置く台とカメラが一体となっているものと、カメラを手にもって読みたいものを上からなぞるものとがあります。
以前は大変高価でなかなか買えなかったのですが、最近では10〜30万円と価格が下がり、助成制度も適用されるようになって、何とか手が届くようになりました。
至近距離でテレビ画面を見ているので、長時間使うと疲れます。
 
パソコンのソフト
 
弱視者がパソコンを使うのは、画面が見えないことでかなり苦労します。
そこで、画面拡大ソフトや音声読み上げソフトなどを使っています。
画面拡大ソフトは、デスクトップの範囲指定した部分を、分割した領域に 忠実に拡大しますから、Windowsの「ユーザー補助」と違って、起動するソフトによってフォントサイズやレイアウトが変わることがないのが、使いよい所です。
どんなものかという参考までに、Windows98に標準装備されている「拡大鏡」という機能を使ってみてください。

音声読み上げソフトは、画面上のメニューやテキストを合成音声で読み上げてくれるソフトです。設定の仕方によっては、漢字の意味が分かるような読み上げ方もしてくれるので、画面が見えなくても漢字を間違わずに使うこともできます。

 
 <参考>「私の見え方紹介カード」(弱問研 編)、その他
 
 

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拡大写本と大活字本

苦手な「読む」ことを快適にしてくれる、弱視者にはかけがえのないものです。

拡大写本

文字の小さな教科書、小説、料理の本などを、大きな太い文字で書き写したものです。
拡大コピーと違って、文字の大きさや行間、文字間、見出しの付け方などを、それぞれの見え方に合わせて工夫することが出来ます。弱視者のニーズはいろんなものがあり、本だけでなく、楽譜や電化製品のマニュアル、列車の時刻表やチラシ、薬の外箱の注意書きなど、ごく身近なものが対象になります。全国各地にこの拡大写本を作ってくださるボランティアがあります。(いつもありがとうございます。)制作は大変根気のいるものです。手書きだけでなく、最近はワープロやパソコンを使ったものも増えてきています。
大活字本
 
弱視者は活字の小さい一般の本を読むのは大変苦労します。
そこで、弱視者や高齢者でも楽に読めるよう、14〜22ポイント位の活字で版組みした大活字本が作られています。
ページ数が増えるため、どうしても大きく重くなってしまいます。長い文章では何分冊かに分けて出版されます。。発行部数も少なく割高なため、商業出版は長らく途絶え、ボランティアの手でわずかに作られるのみでしたが、最近になって専門の出版社が設立され、今後の普及が期待されます。
 
<参考>「私の見え方紹介カード」(弱問研 編)、その他
 
 
 

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